診療についてMedical Treatment
黄砂Kosa
黄砂とは?
中国を中心とした東アジア内陸部からの砂漠の砂が、強風に巻き上げられ、地上に降り注ぐ気象現象です。日本では偏西風が強くなる春(3月~5月)に黄砂の量が多くなります。 また、砂粒子1粒の大きさは0.5μm~5μmです。
参考文献:政府広報オンラインhttp://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/5.html
黄砂が人体へ与える、3つの大きな影響
花粉症・アレルギーを悪化させるリスクがある
砂飛来時期と花粉が飛散する時期が重なるため、花粉症の症状が悪化したり、花粉症にかかっていない人が突然発症することがあります。黄砂に含まれている微生物などが原因でアレルギーが悪化するリスクがあると言われています。また、砂は湿疹によくないので、この時期にアトピーが悪くなることがあります。
喘息・肺の病気を引き起こすリスクがある
黄砂の粒子には大気汚染物質や細菌・真菌などが付着しているため、これらが喘息症状悪化の原因の1つであると考えられています。また、喘息患者は黄砂飛来時期に呼吸器症状が悪化し、約10~20%で咳や痰が増加します。
脳梗塞を起こすリスクがある
黄砂が血管に入ると炎症反応を起こし、脳の血管が詰まり、脳梗塞を起こすリスクがあります。
黄砂対策
- 外出する時は天気予報に注意する
- 黄砂の多い時期には外出を控える
- 超微粒子の侵入を防げるマスクや眼鏡を使用する
- 洗濯物にも付着するので、屋内に干す
参考文献:環境省http://www.env.go.jp/air/dss/pamph/pdf/03.pdf 気象庁http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/kosahp/4-4kosa.html